カンボジアに来て小さい頃からやっていたサッカーをまた始めた。カンボジアのいろいろな事業をやっている経営者たちのチームに入れてもらってやっているのだが、サッカーをやっていた事が今この歳になってカンボジアの経営者たちとのコミュニケーションに役立つとは思ってもみなかった。別にサッカー経験者だからチームに入れてもらえた訳ではないが、実際サッカーを通して知り合えた人たちがいて、そうでなければ知り合う事はなかったかもしれない人もいると考えるとやはりサッカーのおかげだろう。
とはいえ、もともとカンボジアでサッカーを始めたのも、何かしら仕事に利点があるかもしれないと思って始めたのだが、やはり寄る年波には勝てず現役の頃のようにはいかない悔しさで筋トレまで初めてしまった。
かねがね体力の衰えを痛感しており、仕事面でもまだまだ体力勝負をしなければならない場面もある中で、ランニングなどをやった時期もあったがどうしても続かないが、これが自分の好きなサッカーであれば続けやすい。実際サッカーの時間を作るために夜中まで仕事をしてでも時間を作っている。
まだ若かった頃の体力に戻ってきたとまではいかないが、体調を崩さなくなったのはもしかしたらサッカーのおかげかもしれず、スポーツがもたらす効果がこんなにあるとは思ってもみなかった。
さらに先月日本に帰った時にも昔の仲間とフットサルをやったのだが、フットサル場に行って驚いたことがある。フットサルをやっている人の1/3が女の子なのだ。なでしこジャパンの影響もあるのかもしれないが、個サルと言ってそれぞれ個人で参加した知らない者同士が2チームに分かれてゲームをやるのである。本気でやりたい人にとって女性が混ざっているとかえってやりづらいのではなかろうかと思った。最近はどうなのか分からないが、小学校の体育の授業の時から女性とスポーツをやる機会がほとんどない。ゴルフなど一部のスポーツでは女性とやる事もあるだろうが、大半は男女別々にやる場合がほとんどだろう。サッカーも本気でやれば激しいボディコンタクトがあるスポーツである。しかし実際にはなでしこジャパンが静岡学園高校の男子サッカー部と練習試合をしたりしており、個サルも性別で分けるのではなく、経験や実力でグループ分けされているらしく、女性とは本気サッカーを出来ないと思うのはもはや男尊女卑的な考えなのかもしれない。
また、私が仕事への利点を目的に始めたように目的は人それぞれで、健康の為に始める人もいれば、もしかしたら出会いを目的に始める人もいるかもしれない。どんな動機で始め、何を目的にしても別に構わないと思う。いずれもスポーツを通してコミュニケーションを図るという点ではカンボジアも日本も共通しており、これからの時代はコミュニケーションスキルの一つとして何かしらスポーツの経験が必要な時代になっていくのかもしれない。そしてそのスポーツの主流がサッカーになってくれるとサッカー経験者としては嬉しい限りである。
まだ結婚もしていないしその予定すら無いにも関わらず、勝手に息子にサッカーを教える姿を想像してほくそ笑んでしまった。