カンボジアで仕事をする上でカンボジア人スタッフの成長が事業の成長に直結すると言っても過言ではない。
例えば日本人だけの会社がカンボジアで上手くいくだろうか。恐らく難しいだろう。それはコストの問題もあればカンボジアの商習慣や言語の問題もある。日本人だけを相手に商売をするならまだ可能性もあるかもしれないが、それならわざわざカンボジアに来てまで商売を始める必要があるのかという事になってくる。
カンボジアで仕事をするには少なくともカンボジア人と関わっていかなければならず、日本人もカンボジア人もお互いを理解するところから始めなければならない。
弊社においてもずっと手塩にかけて育ててきたスタッフがようやく一人前に育ってきたかと思うと辞めてしまうという事が何度かあった。なのでスタッフが何かしらの学校に通い始めるとそんなつもりじゃないのかもしれなくても退職までのカウントダウンが始まったと思ってしまう。
カンボジアではキャリアアップのための転職は当り前にある事なので仕方ないことではあるが、会社の立場からすればスタッフ教育は投資であり、一人前に育ってからようやく回収できるようになるのだが、それ以前に辞められてしまっては大きな損失である。
ただ、あまりにもスタッフが長続きしないのであれば、会社としてスタッフの働く環境に問題はないのか?しっかり正当に評価できているのか?改めて見直す必要がある。
日本でブラック企業が話題になる事がある。ブラックの内容にもよるが労働時間の面で言えば私は長時間労働を苦に思ったことはない。
人より能力が勝っている訳でもない私が人と同じように働いていても人より上に行けるはずがないと考えているためである。
これは小学校の頃にサッカーを始めた時からそのように考えており、練習が終わった後も日が暮れてボールが見えなくなるまで一人で練習していた。サッカーが好きだからこそ出来たのだろうと思うが、仕事も同じで仕事が好きだから出来るのだと思う。ほとんどの人は人生の多くの時間を仕事に費やすのだから、仕事が好きじゃない人にとっては辛いだろう。その分休みの日は充実させてバランスを取っているのかもしれないが。
今年カンボジアでは新しく祝日が追加されたが、私にとっては残念な事だがカンボジア国民にとっては嬉しい事なのだろうか。世界中から注目されるほど経済成長している今だからこそ、皆がもう少し仕事に邁進しても良いと思う。
2018年カンボジアの祝日は28日あり、振替休日を含めると34日ある。さらに公式にカンボジアの祝日に制定されてはいないが慣例的に休みとなっているチャイニーズニューイヤーを含めると年間1ヶ月以上が休みとなる。
カンボジアが年間1ヶ月以上休んでいる間に他の国はどんどんいろんな物を生み出し発展していると考えると焦りを覚えるのは私だけなのだろうか。
もちろん仕事が全ての人生はつまらないとは思うが、前述の通り人生の大半を費やす仕事が好きだとより人生が楽しくなると思うので、少なくともウチのスタッフたちにも仕事を好きになってもらいたい。