//大きな翼の下に新たな可能性

大きな翼の下に新たな可能性

 大きな翼の下に新たな可能性を秘め着陸を果たしたが、それだけではなく目に見えない文化や情報といった、もう一つの距離も縮めてくれる事を期待したい。
 未だ地雷は大丈夫?アンコールワットはベトナムですか?など馬鹿げた事を言う人やカンボジアを甘くみる人たちが減ることで、インターネットでカンボジアと検索すると詐欺事件などが一気に出て来ることも減るのではないだろうか。
 最近も日本から視察にきた企業が、カンボジアが望むなら考えるとか、日本企業に頼むのであれば歩み寄れと、人の家に土足で上がりこむような言い方を平然と言い放つ輩もまだまだ多い。
 日本も終戦後、何も無く良いも悪いも混然としたところからモノ作りやビジネスを始め、良いものを真似、そこからオリジナルを越えるものを作り出し、がむしゃらに働き今日の日本を築き上げたが、その成長はある意味、自分達のペースで築く事が出来たが、カンボジアにおいては周りとのギャップやスピードの速さ、また伝えるべき文化や歴史、教育など忌まわしき時代によって消されてしまったことで、歩み方は日本とは大きく違う。
 カンボジアに居ることで、日本食に妙に敏感になるのと同じで、日本人に対しても敏感になりうんざりする事が多い。
 最近、どうもぼやきが多く読者の方に「またか」とお叱りを受けそうなので、前向きな話をと思うのだが経済や政治の話しはまたの機会にし、よくカンボジアは日本の昭和時代と比喩される事やなぞらえる事があり、筆者もその思いが強かったが、前述したようにその中身は違う歩みで、一部業種では既に皆がやるからではなく、やらないことや個性を前面に出し、広く浅くではなく狭く深いビジネスをやる方が出てきて、単に奇抜であったり話題性で進めるのではなく心理を用いたやり方、例えば人が持っていない物・隠れ家的な店など「自分と店」「自分だけの物」と言うお客様との結び付きの強さやコンシェルジュのような多岐にわたるサービスで満足度を高めるやり方は既に現代のビジネスそのものである。
 そんな中、日本人でビジネスで来られる方は短パン、サンダルと言った何だかよくわからない格好はやめた方が良いと思う。色んな国の方を見るが日本人が一番だらしなく、日本で仕事をやるときにその格好で出来るのかと問いただしたくなる。その時点で、カンボジアは暑い国だから位の情報しか持ち合わせてなく、それでビジネスをやるためにと意気込まれても困ってしまう。
 日本人の礼儀や作法など、本来素晴らしいものを持っているのだから、まずは服装と礼儀を正し、来カンしたら如何だろうか。