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バスでベトナムに行ってみた

 プノンペンからさまざまなところへバスが運行されており、そのうちの一つにベトナムがある。

 島国の日本人からすると車で海外へ行くという感覚があまりない方が多いと思う。
現に私自身も車で国境を越えるってことは外国ナンバーの車が街中を走るってこと?などと考えたり、国境って実際どうなってんの?などと子供のような疑問を持っていた。

 私のように普段、飛行機でしか入出国したことない人にとっては、初めての海外旅行のような不安を感じられる方もいるのではないかと思い、実際にバスでベトナムまで行ってみてその内容をレポートしようと思う。

 まずはベトナム行きのバスの予約だが、どんなバス会社がどこから出ているのか分からない人も多いだろう。
 そんな方は「BookMeBus」というサービスがおすすめ!

 「BookMeBus」はiOSとAndroidそれぞれのアプリとWebサイトがあり、英語かクメール語しか対応していないものの、UIがとても使いやすいので問題なく使いえ、決済もABA PAYやクレジットカード対応しているのも有難い。

 出発地と目的地、出発日を指定して検索すると、目的地まで運行しているさまざまなバス会社が時間順に表示され、一覧にはバス会社名、出発時間、到着時間、所要時間、料金が表示されるため、自分の希望に合ったバスを一目で選ぶことができる。

 希望のバスが決まったら「Book Now」へと進み、名前や電話番号、座席の選択などをして決済をすれば予約完了となり、予約完了のメールが送られてくる。

 あとは当日出発ポイントに向かえば良いだけ。ベトナムは基本的に15日以内の短期滞在であればVISAは必要なく、出国後30日以内のVISA無し再入国を認めない規定が2020年7月に撤廃されたため、渡航歴の心配がなくなったのも有り難い。

 出発日当日、予約済みではあるものの受付で予約完了メールを見せて乗車券のようなチケットを受け取らなければならないため、余裕をみて出発時間の30分前には着いておいた方が良いだろう。
 バスに乗車する際に添乗員にチケットを渡しパスポートを預けたら予約している座席に座ればOK。

 ちなみに私は早起きしたくなかったので、11時発で一番安かったLONG PHUNG CAMBODIAというバス会社を予約したのだが、バスはやや古めだがシートが小さいわけでもなく、ちゃんとリクライニング式のシートだったので特に不満に感じることはなく、席には水とウェットティッシュが用意されていた。

 そしてプノンペンを出発すると約4時間半で国境沿いのバベットに到着するが、それまでに2回の休憩を挟んだが、どちらもカンボジアによくあるドライブインのような所だった。

 約1時間半から2時間に一度の休憩だが、トイレは行くたくなくても行っておくことをおすすめする。そして注意しなければならないのが、何分休憩とか何時出発などのアナウンスがあるわけではないので、あまり遠くへ行かずになるべくバスが見えるところにいた方が良い。
 実際、帰りの際に欧米人の女性をおいてバスが出発してしまい、途中で気づいてバイクタクシーで追いかけてくる女性を1時間近く待っていたということがあった。

 このことからも分かるとおり、添乗員は点呼をとったりしない。もちろんバス会社や添乗員にもよるだろうが、少なくとも私が乗車した往路も復路も点呼や確認はなかったので、こちらが乗り遅れないように気をつけなければならない。

 そして国境に着くと一旦車を降ろされ、カンボジア側のイミグレで出国手続きをする。

 添乗員がパスポートをまとめて出して、それをイミグレの職員が淡々と手続きをするので、空港のような一人づつ並んで手続きをするわけではなく、終わった人からパスポートを返されバスに乗り込むのだが、バスの中でまたすぐにパスポート預けることになる。

 そして次はベトナム側のイミグレで同様の流れで入国手続きをし、またバスに乗り込んでようやくホーチミンを目指す。

 ホーチミンまでは休憩がないので、ここでも一応トイレに行っておいた方が良い。私が予約した便の到着予定時間が18時と夕方の時間帯だったこともあり、予定よりも1時間遅れの19時に到着したのだが、それまでの約3時間休憩がなかったので、ホーチミンに着くころにはかなりトイレを我慢していたので、ホーチミンに着いた瞬間にトイレに走ったことは言うまでもない。
 念のため私と同じような状況に陥ってしまった方のためにアドバイスをしておくと、バスが到着する場所はLONG PHUONGのホーチミンの事務所なので、そこでトイレを借りることができる。

 まとめると今回初めてバスでベトナムに行ってみたが、7時間(私の場合は8時間)という時間をどう考えるか次第では悪くない選択肢だと思う。
 飛行機で行ったとしても最低1時間前には空港へ着いてなければならず、到着してからの入国手続きもカンボジアからしか来ることがない国境のイミグレと比べて世界中から飛んでくる空港の方が混むことが予想されるうえに、バスは街中に到着してくれるが、タンソンニャット空港はさほど街中から離れてないとはいえ、それでもやや離れた場所にあるため、そこからさらに街中を目指さなければならないことを考えると所要時間も単純に7時間か1時間かの差ではなくなる。
 そして一番大きいのが片道23ドルという安さだろう。

 少しでも時間が惜しいビジネスマンでなければ、のんびり気長にバスでベトナム旅行を楽しんでも良いだろう。飛行機との差額で浮いた分で美味しいものを食べたり、飲んだりできるのだから。

 P.S. 船で川をくだってベトナムという手段も耳にしたので次回は船にも挑戦してみたい。

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