昨年12月からカンボジアで急速に広がりを見せるPi Payと中国最大手のデジタル決済サービスのALIPAYが提携したと発表された。
今回のこの提携は近年増加の一途を辿り年間500万人とも言われる中国人観光客を取り込む事で双方の利害が一致し実現した。相変わらずひったくり事件の多いカンボジアでは、旅行者であってもこうしたキャッシュレスサービスを積極的に利用する事が推奨されることから、今後の利用者数の伸びに期待される。Pi PayはABA銀行とも提携しており、さらなるシェア拡大が見込まれている。
利用方法は簡単で、まずスマホにPi Payのアプリをインストールし、ABA銀行やPayGoなどから自分のアカウントにチャージしておく。あとはPi Pay加盟店で用意されているQRコードを読み込めば支払い完了である。
セレモニーではALIPAYのCherry Huangゼネラルマネージャーがデモンストレーションとして実際に決済をしてみせ、決済の手軽さをアピールした。
またアカウント間の送金も可能な上、ABA口座へ送金する事も可能なため、これらの機能を利用した給与支払いとして法人契約にも力を入れていくとのこと。
カンボジアでは一般に米ドルが流通しているが、紙幣の状態によっては受け付けてもらえない事もあるため、今後デジタル決済市場は大きな発展が見込まれる。