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監督と選手、二足のわらじを履き目指す優勝

SOLTILO FC
監督兼選手 藤原 賢土さん

– 今季からはSoltilo FCの監督兼選手となったわけですが、どのような経緯で監督業も行うことになったのですか?

 昨シーズンまで、ソルティーロアンコールFCのプレーヤーとしてやらせてもらっていたのですが、本田圭佑さんが選手兼監督をされるということをきっかけに、昨シーズンの終了時にGMの辻井の方から正式に伝えられました。率直にそこまで自分を信頼してくれているという想いを聞き、とても嬉しく思いましたし、迷った自分もいたのですが、僕にしかできないことだなと思い、やらせていただくことになりました。

– サッカーで監督兼選手というのは非常に珍しいことのように思いますが、過去に日本人で更に海外リーグで監督兼選手となった方はいらっしゃるのでしょうか?

 僕が知っている限りでは僕だけですね。

– 監督兼選手としての苦労や気をつけている点はありますか?

 気をつけていることは、まずは自分が選手として信頼を得ることですね。 一緒にサッカーをしていて、サッカーがうまくない選手から学びたいとは誰も思わないですからね。後は、選手全員を平等に見るということです。外国人、カンボジア人関係なく平等に見るように心がけています。

– 藤原選手と同じ監督兼選手として活躍されておりクラブのオーナーでもある本田選手から、監督兼選手になるにあたって何かアドバイスはありましたか?

 本田さんとは、何回かお話させていただいたのですが、カンボジアのサッカーに必要なことをお話ししていただきました。 後は、僕のこの選手兼監督に対しては、監督になりすぎないこと。チームのリーダー的な感覚でやる方がうまくいくのではないかな?と言っていただきました。

– 日本のサッカーと比較してカンボジアのサッカーまたリーグの特徴としては何が挙げられますか?短所や長所など,あればお聞かせください。

 日本のサッカーと比較するのは、僕がJリーグを経験してないので難しいですが、カンボジアの方が外国人頼みのロングボールが多いのかなというイメージはあります。以前よりは変わってきていると思いますが、75分以降の体力が消耗した厳しい時間帯に高いクオリティでプレーできる選手がほとんどいないですね。

– またどこを改善すれば他のアジアの強豪国の仲間入りできると思いますか?

 改善点とするなら、まずは90分間落ちない体力をつけることと、選手同士が何をしたいのか、しなきゃいけないのかのイメージの共有が深まれば絶対に強くなると思います。カンボジア人選手達はすごく真面目ですし、サッカーが大好きな選手が多いので。後は、リスペクト精神がすごく強いです。それはとても素晴らしい国の文化なのですが、少し周りの国をリスペクトし過ぎているのかなとは思います。 このチームとやりたくないと思わせるくらい闘争心むき出しのプレーヤーが出てくればもっと面白くなるのかもしれませんね!

– 藤原選手にとっては今年で3シーズン目となるカンボジアリーグですが、過去3年でリーグに変化はありますか?

 今年がもしかしたら一番変化の見える年になるかもしれませんね。 本田さんが監督に就任して、選手一人一人のやるべきことが明確になってきていると思いますし、代表選手達がそれをクラブに持ち帰ってくれて還元してくれたら強くなるのではないかと思っています。

– 最後に今シーズンの抱負をお聞かせください。

 ありきたりな答えになってしまいますが、優勝を狙っていきます。 そして、その過程で選手達がこのチームで本当に良かったと1年間終わった時に思ってもらえたら最高ですね!

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