サイトアイコン 日系カンボジアニュースサイト プノンペンプレスネオ

新たなステージへの挑戦

SATHAPANA BANK PLC.
取締役頭取 加藤 紀彦さん

–CEOご就任おめでとうございます。まずはCEO就任の話を受けた時の感想をお聞かせください。

 サタパナ銀行のCEO交代はここ数ヶ月間検討しておりました。
その結果、11月末に前CEOのBUN Mony氏が退任し、私は12月8日付けで着任いたしました。銀行の場合、CEOの交代は監督官庁であるカンボジア中央銀行の承認が必要で、その承認を得て正式な発表に至りました。

– これまでカンボジア人がCEOでしたが、今回日本人がCEOに就任したのは何か意図があるんでしょうか?

 特に日本の色を強めようとかカンボジアの色を強めようという意図がある訳ではありません。BUN Mony氏はマイクロファイナンスの育ての親で、同業界で貢献されてきた方です。サタパナ銀行は今後ともマイクロファイナンスを最大かつ最重要な業務と位置付けてやっていきますが、その一方で商業銀行として決済サービスやインターネットバンキング、モバイルバンキングや貿易金融、それから融資もマイクロだけではなく、個人の住宅ローンや学資ローンなど新たな、マイクロファイナンス以外のサービスもカンボジア人の生活の向上に伴って必要になります。私たちはそういったものを提供していけるようにならなければならないと考えており、いろいろと検討した結果、次はマイクロファイナンスのプロフェッショナルではなくコマーシャルバンキングのプロフェッショナルに頭取をお願いしようことになりました。
 それで今回は日本人になりましたが別に日本人が良いとかではなく、カンボジア人でも他の外国人でも良かったのですが、銀行業務を展開していくという観点から今回は私が務めることになりそれがたまたま日本人であったという事です。

– では、加藤新CEOの経歴を教えて頂けますか。

 私は三菱東京UFJ銀行出身で、旧東京銀行をふりだしに28年間勤務致しました。東京での勤務のほか、ニューヨーク、アムステルダムで勤務し、退職時にはバーレーンで中近東総支配人として中近東エリア、北アフリカやトルコなどの地域総支配人のポストにいました。
 銀行を退職後、モンゴルのハーン銀行というモンゴルでトップのコマーシャルバンクがあるんですが、そこで8ヵ月間アドバイザーをやった後、一旦東京に戻り、一時期カンボジアにも進出しているミネベアで仕事をした後に再びモンゴルに戻り、ハーン銀行のCEOに就任し今年の3月まで合計4年半務めて退任しました。
その後東京へ戻り、縁あってマルハンに就職し、新設された海外金融事業部の部長になりました。マルハンはカンボジアの他にミャンマーとラオスでも金融事業をやっているんですが、この3つの金融事業を中心に東京から見ていくというポジションでした。その後、Monyさんも交えながら今後の銀行の未来を議論していく中でCEO交代という話になりました。
 その後東京へ戻り、縁あってマルハンに就職し、新設された海外金融事業部の部長になりました。マルハンはカンボジアの他にミャンマーとラオスでも金融事業をやっているんですが、この3つの金融事業を中心に東京から見ていくというポジションでした。その後、Monyさんも交えながら今後の銀行の未来を議論していく中でCEO交代という話になりました。

– するとサタパナバンクとして更なるステージへのステップアップするための前向きな交代だったのでしょうか?

 その通りです。元々4月1日にサタパナが銀行になったことは、初めてのケースでとても注目されました。成功しているマイクロファイナンスとコマーシャルバンクが一緒になってコマーシャルバンクのライセンスを引き継いで一店舗しかなかったコマーシャルバンクが一気に160店舗のコマーシャルバンクになった訳です。カンボジアの経済発展、生活水準の向上に伴って、マイクロファイナンスに加えて今後益々多くのお客様から銀行サービスを求められるようになってまいります。サタパナ銀行はこのようなお客様の金融サービス・ニーズの多様化、高度化に的確に応えて、カンボジアの人々の生活向上に貢献して参りたいと思います。

モバイルバージョンを終了