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文化的貢献と経済的貢献をテーマに掲げて

Honey & Bell Co., Ltd.
マネージングダイレクター 金江 洋介さん

– まずカンボジア人の健康志向についてどのように感じていますか?

 国際的な健康ブームの影響もあってか、カンボジアの特に若い世代の人々の間で、健康やオーガニックやフィットネスといった事に対する関心が高まってきている気がします。

– それは一部の限られた人たちの中だけでしょうか?

 今は一部の人達かも知れませんが、その流れは確実に広がってきています。例えば弊社の様な自然健康食品の会社やオーガニック専門店などの草の根的啓蒙活動を続けている企業も増えてきました。あるいは10年ほど前に作られたCOrAA (Cambodian Organic Agriculture Association)という有機認証機関も徐々に知名度が上がってきました、弊社でもプノンペン以外の州からのお問い合わせが非常に多いです。カンボジア全体で健康志向の高まりを感じます。

– カンボジアの美容文化においては、やはり美白に対する意識が最も高いように思いますが、それ以外ではどうでしょうか?

 美白以外ですとやはりダイエットとスキンケアではないでしょうか。次に多いのがヘアケアに関するお問い合わせです。カンボジアは美人が多いせいか、美容に関する意識は元々高いと思います。やっぱり女性はかわいく、キレイになりたいんです(笑)その点では健康全般に対する意識の高まりも自然な流れだと思います。

– そう言われてみると自転車が増えたように思うのですが、ダイエットや健康面を考えてなんでしょうか?

 そうかもしれませんね。自転車に限らず外国文化の影響というのはとても大きいと思います。例えば先ほどお話したオーガニック系のお店とかも最初は外国人向けのグロッサリーストアやコンビニエンスストアができ、そういうところから更なるニーズが生まれて、オーガニック専門のお店が出来たという流れではないかと思います。

– しかし気持ちとしては健康になりたい。綺麗になりたい。と思い、実際そういうお店も増えてきても、ベースの知識が追い付いていないように思うのですが。

 例えば日本であれば専門の書籍やサイトがたくさんありますが、カンボジアではそういった情報源がまだ多くはありません (フェイスブックの普及率は高い様に感じますが)。故に商品やサービスと言った選択肢を提供する側の企業による積極的な知識や情報のシェアが重要だと感じています。
例えばそんな活動の一つとして、弊社では簡単なダイエットのガイドラインの作成・配布を行っています。カロリーとは何か?基礎代謝とは何か?なぜ太るのか?なぜやせるのか?など、楽しく健康的にダイエットしてもらえるような基礎知識・情報をシェアしています。
 自分の適性体重や適切な減量ペース等を正しく理解する事で、より効果的に健康的にキレイにダイエットする事ができます。
 カンボジアでは医療や薬事法等の整備もまだ完璧でなく、怪しいサプリによる健康被害の悲しいニュースも耳にします。或は、ガイドラインの中で強調する美しさと健康は1セットといった考え方も、数ある選択肢の一つとして、情報提供して行ければと思っています。
 すぐに結果を求めてしまう気持ちはわかるのですが、例えば一般的には1ヶ月で自分の体重の5%以下ずつ減らしていくのが健康的なダイエットのペースなんです。そういった基本的ですが重要な知識は自分自身だけでなく身近で大切な人達の健康を守るためにもお役に立てるかも知れません。
そのための材料を少しでも正確に分かりやすく、楽しくシェアしていくのが弊社の使命の一つですね。
 カンボジアは美人が多いので、少しでもカンボジアの美容健康文化に貢献できる事があれば、非常に幸せですね。

– その他には何かありますか?

 カンボジアでは急激な経済発達に伴い、美容や健康に限らず、食文化も多様化が進んでいます。インスタント食品やファストフード店も非常に多く見かける様になりました。こうした生活のなかでの選択肢が豊かになるに従い、それに伴う判断基準(知識や情報)も十分に提供されるべきだと感じています。そしてそれは商品やサービスを紹介する側の企業の使命でもあるベキだと思っています。
ちなみに東南アジアって意外と知られてないんですが、日差しが強いせいか抗酸化作用の強い農作物の宝庫だったりするんですよ。当然カンボジアにもそういった健康食材を使った伝統的料理が沢山あります。
 ローカルレストランなんかに行くと分かると思うんですが、お肉料理も魚料理もあってご飯ものは勿論麺類やスープもありとデザートやお菓子に至るまでバラエティ豊富で、それらに使われる食材にはその豊かな栄養からスーパーフードなんて呼ばれてるものも多いんです。正に先人達の知恵が込められてるんですね。カンボジアという地の利を生かしてそんな自然健康食品達を世界中に広めて行きたい。
 今カンボジアは経済的にも文化的にも大きなターニングポイントを迎えています。その変化の一端を弊社が担えればと思っています。

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