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カンボジア企業で戦う日本人ホテルマン

Sokha Phnom Penh Hotel & Residence 事業開発部長 中本 雅規さん

– まず初めにソカホテルへの入社の動機ときっかけを教えていただけますか?

 95年に初めてカンボジアを訪れ、97年にカンボジアのホテルに就職しました。その後タイなど何カ国か転々としましたが、やはりカンボジアのホテルで働きたいとの思いから、クメール語が話せるということもあって、15年4月にカンボジアへと戻ってきました。入社当時は特に募集をしていた訳でもなかったんですが、昔の人脈をつたい面接をしてもらえることになりました。
 ホテルで働いた経験があるとはいえ、かなりのブランクもあったため、営業から始めたいと思い事業開発部を希望しました。
 実際は日本人だから日本人マーケットを開拓できるだろうくらいにしか思われてなかったのかもしれませんけどね。

– カンボジア企業で働いている訳ですが、日系企業との違いはありますか?

 私の場合は逆に日系ホテルで働いた事がないので、はっきりしたことは言えませんが、通常日本のホテルも普通の会社と同じように入社したら生涯そこで働き続ける人はほとんどだと思います。
 しかし海外では契約期間が満了となれば更なる契約の交渉があり、折り合わなければ他へ移るとキャリアアップしていくのが主流です。逆に会社側も長い目では見ていませんので、その点は大きく違うところでしょうか。

– するとスタッフとの関係も浅いものになってしまいませんか?

 それは人によりますね。自分のキャリアしか考えていない人もいれば、一生懸命スタッフを育てようとする人もいます。期間的なことよりもコミュニケーション言語がクメール語なのか英語なのか、それともその他の言語なのかによって関係性も大きく変わってきます。やはりカンボジアで仕事をする以上はもちろんクメール語で話した方が説得力が増しますし、相手の理解を得やすくなりますのでクメール語で話した方が良いと思います。

– 外国企業で働いていて良かった事があれば教えてください。

 特に東南アジアでは日系企業といえども福利厚生が充実していない会社が多いですが、その点外国企業は手厚いですね。特にソカは従業員専用クリニックもありますしトップクラスだと思います。
 実務面では、決断が早いので、自分のやりたい事の実現も早くなります。
早すぎて逆にこちらが追いつくのに必死なくらいです。

– 最後にこれから海外で働こう、もしくは海外の企業で働きたいと考えている若い人たちへアドバイスをお願いします。

 「日本で働け。」ですね。日本から出ない方が良い。日本人であるならまずは日本で日本の商習慣や礼儀を学んだ方が良いという事です。
 なぜなら、海外でしかも外国企業で働くから日本人とは付き合わないという訳にはいきません。ましてや外国企業であればそういった素養の有無を判断できませんから必ず日本人の相手をやらされます。その時に自分自身の説明ができたり、対策が取れたりしなければなりませんが、それが出来なければ会社にとっては期待外れと思われてしまいます。
 若いうちは日本で修行することを勧めます。

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