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道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である

 何とも簡潔でわかりやすくビジネスのあり方を表している言葉である。これから海外進出を目指している方は、このくらいシンプルに考え方を削ぎ落とし、そこから夢ややりがいを見出すのをお勧めする。
 同じ事をやっても、儲かるところと儲からないところがある。席数も少なくエアコンが無くても繁盛している飲食店や、企業努力で定食を2ドルで出してしっかりと根付いているところもある一方で、大きな資金を持って挑んでもうまくいかないところもある。方程式のように理論的な説明がそれなりにできる事もあるが、やはり海外では柳のような「しなやかさとしっかりとした根」を持たなければ成功しないと感じる。
 個人的な話で他者には当てはまらない部分も多いと思うが、筆者が若い頃に車好きが高じて販売店を開いた時の話をする。当時、開業資金もままならず親戚に頭を下げ始めたのだが、日本で車の販売店など山のようにあり、品揃えの豊富な中古車店にはとうてい及ばない。だから、いっそ車そのものから少し距離を置き、購入する際やメンテナンス・故障等で困っている事はないか、車に関してかゆいところに手の届くようなサポートができればチャンスがあるのではと考えた。試行錯誤の末、店の規模や車種ではなく24時間リクエストに応えようと営業時間はEvery timeとして、お酒も止めて何時でも動ける車屋を始めた。すると、朝から晩まで忙しい運送会社の方、オンシーズンでは昼は練習、夜は試合のスポーツ選手。昼夜が逆転している芸能界の方等がお客様となり、相手のニーズに合った仕事に徹する事で活路を見出せたのだった。
 日本でもまだチャンスはたくさんあると思うし、ラーメン店でもミシュランの星を取るようにクオリティが高ければきちんと世界から認められる。海外は一味違う仕事ができる面白いところであり、海外「だから」の部分さえ間違えなければ、仕事のやりがいのある魅力的な場所だと思う。その一つと言っては手前味噌だが、この度カンボジアのニュースをいち早く日本語にしてWeb配信するニュースコンテンツ「Thmey Thmey Japan」を引き継ぐ形で立ち上げた。これからビジネス展開を考えている企業様、在住者の方には日々のニュースをリアルタイムに近い形でお届けしていく。よりカンボジアを身近に感じていただき、今のカンボジアを知っていただく事で、起業・ビジネスの拡大・住みやすさの役に立てれば幸いだ。

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