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未来を担う子供たちの将来

 ここ最近カンボジア国内で中国人のニュースを見ない日はないほど中国人関連の事件が多い。在住者、旅行者共に多いので、その分犯罪の数が多くなるのも仕方ないのかもしれないが、もはや社会問題と言っても良いほど頻繁におきている。
 カンボジアで真っ当に仕事をしている中国人からすれば、この上なく迷惑な話だろう。私がたびたび一緒に仕事をしている中国人もカンボジア在住ではないものの、数ヶ月に一度はカンボジアに来て一緒に仕事をしているが、とても仕事熱心で時には昼食を取るのを忘れるほど仕事に集中している時もあるほどである。
 そんな彼に最近カンボジアで中国人の犯罪が増えていると話すと「中国人の犯罪は減少傾向にある。だけどそういう話を耳にすることは残念だ。」と言っていた。減少傾向?と思い調べてみると、確かに日本国内における中国人の犯罪件数は減少傾向にあり、今年2018年には統計を取り始めた1989年以降で初めてワースト1位を脱したらしい。知らなかったとはいえ、減少傾向?と思ってしまった私も中国人のことを偏見の目で見ていたのかもしれない。
 少し前のニュースで中国の一人っ子政策の弊害で甘やかされて育てられたせいでわがままな子に育ってしまった“小皇帝”と呼ばれる子が増えてしまったという内容だった。もしかしたらこういったことも背景にあるのかもしれない。
 そこで近年少子化問題を抱えている日本も一人っ子が増えてしまうと同様の現象がおきてしまうのかもしれないと思い、これまた調べてみると2017年一人の女性が一生に産む子供の数の平均が1.43人であった。つまり日本もほぼ一人っ子という事になる。日本も一人っ子だからと甘やかして育ててしまうとわがままな子が増え、結果的に犯罪者の数を増やす事に繋がってしまうかもしれないので、甘やかさずにしっかり育ててほしい。
 一方カンボジアはというと2.56人とこちらは問題なさそうではあるが、私のカンボジア人の友人たちは子供に甘い人たちが多い。私が子供のころは食事の際にジュースなど飲ませてもらえなかった上に、夕食前にお菓子でも食べようものならこっぴどく叱られたが、彼らは子供たちが食事の前にケーキやアイスを食べようが特に注意することもなく好き放題やらせている。ほんの一面しか見ていないが、この子たちの将来は大丈夫だろうかと心配になることもある。
 子供のいない今は厳しく育てようと思っている私も、いざ子供ができるとあまりの可愛さに溺愛して甘やかしてしまうかもしれないと相変わらず取り越し苦労はかりしている。

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