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普段の生活から身を守る意識を

 今年に入り、日系企業や観光客としてカンボジアに入る人が増えている事は常々述べているが、中国の春節を境に犯罪被害も増えているとの事だ。弊紙では、以前記事にしたハザードマップをもとに最近の犯罪場所や経緯をもう一度調べ直し、危険回避を促すよう作業を急いでいる。実はこうして書いている私も、先日知人とトゥクトゥクに乗っているときに引ったくりの被害に遭い、改めて油断できないと感じたところだ。その時は、先を走るバイクがまるで家を探すようにキョロキョロしながらゆっくりと走行していた。違和感があったのでこちらも注意していたのだが、脇から別の2人乗りバイクが現れ、私の両脚をこじ開けて足元のバッグを奪い去った。それも、警察官3人が反対車線にいる場所でだ。それから30分後に、同じ沿線で今度は女性が荷物を引ったくられそうになり、彼女は抵抗したため拳銃で2発撃たれるという悲惨な事件も発生した。もし同一犯なら、私が撃たれなかったのは不幸中の幸いだったかもしれないと身震いした。また、リバーサイドではいきなり腕を切られたケースもあり、その傷は骨まで達するほど酷かったとの事で、強盗が短絡的になってきている事により恐怖を感じる。
 もう一つ腹立たしいのは、警察官に対してだ。眼前での犯行にも関わらず彼らは追いかけもせず、「警察署に行けばいい」と宣うなど、全くの職務放棄ともとれる言動だった。連日の炎天下で取り締まりを行っていて亡くなられた とある警察官と比べると、情けなさと憤りを覚える。制服を着ている以上、彼らの行いは決して許されるものではない。行政に対しても異議を申し立てて行くつもりだ。
 また、旅行者・短期滞在者を狙ったトランプ詐欺なども一向に減らない。片言の日本語で話しかけ、自宅で食事でもどうだ、パーティーをやるので一緒に行こう等と仲間の待つ場所に誘導し、巧妙な手口で所持金のみならずATMでお金を下ろさせるという悪質な犯罪も依然耳にする。ここで改めて、防犯のために注意すべき点をいくつか記述する。
①携帯電話で通話する時は、道路に対して反対の耳にあてる ②ショルダーバックやハンドバックも道路側に持たない ③財布はなるべく見せない ④車に乗った時はドアロックをする ⑤持ち物や服装は派手なものは避ける ⑥タクシー料金はトゥクトゥクより安いので、なるべく利用する(トゥクトゥクに乗る時は、ネットや柵が付いているものを選ぶ) 等々。
 つい油断しそうな些細な事ばかりだが、身の安全について常に留意しておくべきだ。特に大きなイベント前後には、小遣い欲しさに犯行に及ぶ者が急増する。クメールニューイヤーが終わったこの季節も、注意を怠らないようにしたい。

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